不動産投資が生命保険の代わりになるといわれる理由

2022/06/09

不動産投資を検討したことがある方はご存知かもしれませんが、不動産投資には生命保険の代わりになる仕組みがあり、不動産投資を始めたことをきっかけに生命保険の見直しをされる方も多くいらっしゃいます。


しかし、なぜ生命保険の代わりとなるのか疑問をお持ちの方もいるかと思いますので、ここでは不動産投資が生命保険の代わりになる理由についてお伝えしていきます。

団体信用生命保険(団信)とは?

団体信用生命保険とはローンを組んで不動産を購入した場合に、ほとんどの金融機関で加入を義務付けられている生命保険のことです。逆に言えば、不動産購入時にしか入ることができない保険が団体信用生命保険とも言えます。
またその名前の通り、当然生命保険の機能を担っており、ローン契約者に万が一のことがあった場合には、保険会社がローン残債額にあたる保険金を金融機関に支払い、ローン全額が弁済される仕組みとなっています。

団体信用生命保険の種類

一般的な団体信用生命保険は、ローン契約者が死亡または高度障害になった際に保障されますが、最近ではさまざまな特約付きの団体信用生命保険が展開されていて、例えば、がん特約付きはがんと診断されるとローンの残債が弁済されます。

 

金融機関によっては3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)や8大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)、生活習慣病が保障対象になっている団信も取り扱っていて幅広いプランの中から選ぶことが可能です。
ただし、保障される諸条件などは金融機関によって違いがありますのでご注意ください。

団体信用生命保険と生命保険の違い

保険の目的とその種類

生命保険の場合は死亡保障や入院時の保障、介護保障、生活保障など、さまざまなニーズに合わせたプランが存在しておりバリエーションは豊富ですが、団体信用生命保険の目的はローン残債の弁済ですので、一般的な生命保険ほど目的別に細分化はされていません。

保険料の支払い方

生命保険の保険料の支払方法は保障内容や年齢、既往歴などにより金額が異なり、口座振替や銀行振り込みなどによって支払います。
団体信用生命保険の保険料は金融機関により異なりますが、多くの場合ローン金利に含まれており、特約などによってはローン金利に上乗せされます。

保険金の受け取り方

生命保険は上記でお伝えした通り目的やプランがさまざまあるので、掛け金や期間などに応じて支払われる保険金も変わります。また受け取りは個人に対して現金で支払われるためその使途は限定されません。
団体信用生命保険の場合は保険会社から金融機関に支払われ、目的がローン残債の弁済なので保険金はすべて残債に充てられます。つまり、団体信用生命保険の保険金額は予め決まっているわけではなく、ローン残債が保険金額ということになり、返済が進むに連れて保険金額も減っていくということです。

団体信用生命保険のメリットと注意点

不動産投資を行う際に団体信用生命保険に加入することのメリットとして、毎月の返済額よりも家賃収入が多い場合には、現金収入を得ながら保険に加入している状態になりますので、負担をかけずに将来に備えることができます。
また、生命保険のように契約更新時での年齢などによる保険料アップなどの見直しはありません。

注意点としては、契約者の健康状態や既往歴によっては加入ができない場合もあります。
また金融機関にもよりますが、加入時に健康診断書の提出を求められることもあります。
団体信用生命保険に加入できなかった場合にはローンを組むことができませんので、現金で購入するか任意加入のできる金融機関を検討する必要があります。

万が一のときに生命保険の代わりとなる経済的な保障

ローンを組んで不動産投資を始めると殆どの場合で団体信用生命保険に加入することになり、万が一のときにはローン残債が全額弁済されます。

仮に債務者が死亡した場合には、生命保険の死亡保障のように、現物資産として不動産を遺族へ遺すことができ、運用を続けて入居者がいれば家賃収入を得ることができますし、売却することで保険金のようにまとまった現金を手に入れることも可能です。
また現金を相続するより、不動産で相続したほうが課税評価額が低くなるため、仮に同じ金額の場合は相続税が抑えられて有利になります。

以上の理由から遺族へ資産を遺すことができる点で、不動産投資が生命保険の代わりになるといわれています。

まとめ

ここまで団体信用生命保険についてお伝えしてきましたが、不動産投資が生命保険の代わりになるといわれる理由がご理解いただけたでしょうか。

不動産投資を行って団体信用生命保険に加入していれば、万が一があった場合にローン残債が無い状態の投資用不動産を遺族へ相続できますので、継続的に家賃収入を受け取ることができますし、売却することでまとまった現金を得ることも可能な現物資産を遺すことができます。

このように不動産投資には他の投資商品にはない魅力があり、団体信用生命保険に加入した際には、既存の生命保険を見直すことで余計な費用を払わなくて済むこともありますので、不動産投資にご興味がある方や、将来に備えた不動産の活かし方のご相談など、何でもお気軽にお問い合わせください。

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