入居者に人気の設備ランキングを参考に空室対策

2021/11/15

賃貸住宅の入居者ニーズを分析する企画として、全国賃貸住宅新聞に「入居者に人気の設備ランキング」が紹介されています。

「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる」ランキングと、「この設備がなければ入居が決まらない」ランキングが発表されておりますので、入居が決まりやすい人気設備や必須設備についてランキングを参考に具体的な傾向などを紹介していきます。

相場より家賃を高くできる人気設備とは

この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まるTOP10

      単身者向け     ファミリー向け
1位
前回
1位
インターネット無料
前回
1位
インターネット無料
2位
前回
3位
宅配ボックス
前回
3位
エントランスのオートロック
3位
前回
2位
エントランスのオートロック
前回
2位
宅配ボックス
4位
高速インターネット
前回
5位
システムキッチン
5位
前回
4位
浴室換気乾燥機
前回
4位
追い焚き機能
6位
前回
6位
独立洗面台
前回
7位
浴室換気乾燥機
7位
前回
8位
システムキッチン
前回
6位
ホームセキュリティ
8位
前回
7位
24時間利用可能ごみ置き場
高速インターネット
9位
前回
11位
防犯カメラ
前回
15位
ガレージ
10位
前回
13位
ウォークインクローゼット
前回
10位
24時間利用可能ごみ置き場

単身者向けもファミリー向けもインターネット無料が1位で、6年連続で首位を堅持しています。
回答企業のうち、単身者向けでは約57%、ファミリー向けでは約44%がインターネット無料で家賃が高くても成約するとしているとのことです。
新型コロナウイルスの影響もあって、単身者向けでは仕事のほか学生がオンライン授業で利用したり、動画やゲームに利用するニーズが高まっており、ファミリー向けではテレワークや子どもの動画視聴などでの利用が高まっています。

 

そのほかどちらも2位と3位に入っている宅配ボックスとエントランスのオートロックですが、宅配ボックスに関しては、新型コロナウイルスの影響でネット通販の利用拡大が需要を後押しし、非接触でも荷物を受け取れることからニーズは高まっています。

 

エントランスのオートロックに関しては以前から根強い要望がありましたが、セキュリティに対してはより高いほうが家賃も高く設定できます。

 

今回の調査で新たにランクインした高速インターネットは、単身者向けで4位、ファミリー向けで8位に入っており、新型コロナウイルスの影響を受けてテレワークで利用するために需要が急増したそうです。

入居を決めるために必須の設備とは

この設備がなければ入居が決まらないTOP10

      単身者向け     ファミリー向け
1位
前回
1位
室内洗濯機置き場
前回
4位
テレビモニター付きインターホン
2位
前回
2位
テレビモニター付きインターホン
前回
1位
室内洗濯機置き場
3位
前回
3位
インターネット無料
前回
2位
独立洗面台
4位
前回
5位
洗浄機能付き便座
前回
3位
追い焚き機能
5位
前回
4位
独立洗面台
前回
5位
洗浄機能付き便座
6位
前回
6位
エントランスのオートロック
前回
6位
インターネット無料
7位
前回
8位
宅配ボックス
前回
7位
システムキッチン
8位
前回
6位
備え付け照明
前回
8位
ガスコンロ(2口/3口)
9位 高速インターネット
前回
9位
エントランスのオートロック
10位
前回
9位
ガスコンロ(2口/3口)
前回
13位
浴室換気乾燥機

単身者向けでのトップ3は前回から変動がありませんでした。安定した需要というより、もはや必須の設備になってきたと思います。

 

単身者向けで2位、ファミリー向けで1位のテレビモニター付きインターホンは、コロナ禍において非対面で対応できて在宅時間が増えた中でのセキュリティ設備として需要が増えているようですし、単身者向けではエントランスのオートロックと合わせてセキュリティ設備に対するニーズが高く、学生や女性の場合はこれがないと入居が決まりにくくなっています。

 

単身者向けで1位、ファミリー向けで2位の室内洗濯機置き場は、ほぼ全世帯で必要な設備として考えられていて常に上位をキープしています。夜間や雨の日などに外に出なくていいため、安全面から特に女性からの希望が多い設備になっています。

まとめ

ここまで、2021年入居者に人気の設備ランキングをご紹介してきましたがいかがでしょうか。

今回は、新型コロナウイルスの影響がお部屋探し時の設備の要望に変化をもたらしており、テレワークやオンライン授業などへ対応するためにインターネットの速度に対しての需要も高まっていることがわかります。
また、単身者・ファミリー向けともに6年連続で1位のインターネット無料は、周辺相場より家賃が高くても入居が決まり、さらに入居者の満足度も高められるとしています。

需要の高い設備は空室リスクを低くするだけではなく、家賃の維持や増額にも影響を与えるので、このようなランキングを活用して入居者のニーズや最近のトレンドを把握し、周辺物件との差別化を図ることも賃貸経営には大切になってきます。

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