人生100年時代を見据えたマネープラン

2017/09/18


こんにちは。
アセットコンサルティング事業部の営業アシスタントです。

みなさん、長生きがリスクになるという話を聞いた事があるでしょうか?

もちろん、長生きは素晴らしい事ですし、親戚のおじいちゃん、おばあちゃんが長生きしてくれたら、とても嬉しいですよね。

しかし、それがリスクと言われる。
どうしてでしょうか。

そこで今回は、「長生きリスク(長寿リスク)」について考えてみたいと思います。


日本人は世界トップクラスの平均寿命

厚生労働省は、2016年の日本の平均寿命が男性が80.98歳、女性が87.14歳と過去最高を更新した事を発表しました。
男女ともに香港に次ぐ第2位で、前年に比べ男性が0.23歳、女性が0.15歳延びたそうです。
ちなみに平均寿命とは、その年に生まれた0歳児が平均で何歳まで生きるかを国の統計に基づき予測したものです。

日本人がこれほど長生きなのは諸説ありますが、まず小児医療が充実しており、乳幼児の健康、生命が手厚く守られ、死亡率が諸外国に比べて低く世界トップレベルというのが理由のひとつに挙げられます。

また高齢者も勤労意欲が高く、実際に社会参加率も高くなってきていることが、寿命の延長につながっているという研究結果も出されているそうです。

日本の社会が比較的平等で、貧富の差が少ないことも要因の一つと考えられ、このようなさまざまな要因から、これからも寿命が延びていく事が予想されます。


100歳まで生きる事を想定していますか?

平均寿命が過去最高を更新し、男性80.98歳、女性87.14歳であっても、それが死亡年齢ではなく、実際にはもっと長く生きる人がたくさんいます。

最低限の生活を考えれば、月々20万円前後の生活費でやっていけますが、ゆとりのある生活を送るためには約35万円前後が必要と言われているなか、例えば2,000万円の貯金があり、60歳で退職金2,000万円を得て定年退職をし、65歳から夫婦で年金を月々25万円もらったとします。

月々の生活費を35万円とすると1年間で420万円、60歳から65歳までの5年間で2,100万円が必要です。
その後年金をもらってからは月々10万円の赤字、年間では120万円にのぼり、計算すると81歳で貯蓄が底をつきます。
夫婦で旅行などに行けば、もっと早い速度で貯蓄は減っていくでしょう。

85歳までに寿命を迎えれば、それでもなんとかなったかもしれません。
しかし、もし100歳まで生きたとしたら・・・。想像すると怖くなります。
もちろん上述は一例ですが、あり得ない状況ではないと思います。


長生きするほど高まる病気、ケガ、介護リスク

将来に備えて保険に加入されている方も多いと思いますが、年齢が上がれば病気やケガのリスクは増え、保険ではまかなえきれず、自己負担する部分も考えられます。

もし、夫婦のどちらかが認知症にでもなってしまったら・・・
特別養護老人ホームは今や36.6万人の待機人を抱えていると言われ、必要な時にすぐ入れる保証はありません。
認知症に対応した有料老人ホームも、ある程度の生活水準を満たすとなると、入所一時金などかなりの費用が見込まれます。

また自身や配偶者だけでなく、親の介護の問題も出てきます。


今後ますます期待できない公助

少子高齢化により、近年ますます高齢者の医療費にあてる税金の負担割合が増えてきています。
それに伴い、高齢者も自分で負担する制度に変わりつつあります。
現在75歳以上(現役並み所得者を除く)の医療費負担割合は1割ですが、この先ずっと同じとは限りません。

年金制度も限界を迎え、支給額を減らしていくか、支給年齢を上げる確率はかなり高いでしょう。
また、物価の上昇に伴い、現在の年金支給額が将来も同じ価値とも言い切れません。
もう年金だけでは到底生活していけない未来が来ようとしているのです。


まとめ

日本が長寿大国だとニュースなどで聞くたびに、それは良い事だと感じていました。
しかし、そこにはたくさんのリスクが潜んでいます。

「長寿リスク」に備え、今何ができるでしょうか。
貯蓄をする、定年後も働く、資産を運用する・・・。

私は今投資不動産の仕事に就き、投資について勉強していますが、老後の不安を解消するために、資産運用は有効な手段と言えます。
弊社でも定期的にセミナーも開催しており、有益な情報を得る事ができます。

「85歳まで生きたら」ではなく、「100歳まで生きたら」
人生のマネープランにおいて、この事を常に意識しながら生きる人と、そうでない人では、この先の豊かさに違いが出てくるでしょう。
この記事が、将来を考えるきっかけの一つになれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^(E)


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